たそがれ清兵衛
を週末には読んでみた。どこか共通項がある8つの短編集である。映画版よりも良かった。
共通項としては、以下のような感じである。
- 藩政改革とか藩内の家老同士の政治的抗争が背景にある。
- 主人公は、剣について凄腕だがそれは表には出さない。
- また、どこか、ひょうきんな特徴を持ち、それゆえに愛され軽んじられている。
主人公の渾名の由来は以下のような感じ。
- たそがれ清兵衛 (夕方になると急いで帰って家事をする)
- うらなり与右衛門 (顔が細長い)
- ごますり甚内 (ごまをする、ってそのまんまですね)
- ど忘れ万六 (年をとって物忘れが激しい)
- だんまり弥助 (とてつもなく無口)
- かが泣き半平 (年中泣き言を言っている)
- 日和見与次郎 (派閥に入らない)
- 祝い人助八 (祝い人は"ほいと"と読み、乞食の意。やもめ暮らしで着たきり雀なので、そのような渾名がついた。このエピソードが、映画版"たそがれ清兵衛"のベースになっている。)
藤沢 周平
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